楠本医師ブログ

こんにちは、楠本です✋


ヒアルロン酸治療ってどんな治療？何のために必要？
初めてでも分かりやすいよう、本日は"初級編"としてヒアルロン酸治療についての基本を解説していきたいと思います。


そもそもヒアルロン酸とは・・・
言葉だけは皆さん聞いたことあるかと思います。ヒアルロン酸配合！！と宣伝している化粧品や、お肌や関節にヒアルロン酸を補充しよう的な健康食品であったり、日常生活において比較的身近に感じておられる方は多いんじゃないでしょうか。

ただ、実際にはヒアルロン酸と言われても何となく肌に良さそう？保湿になりそう？それくらいのイメージしかない方が多数だと思います。

医学的に説明すると🤔
ヒアルロン酸とは、皮膚や関節、目、軟骨などの体中に広く存在するゼリー状の物質で、ムコ多糖類と呼ばれる物質の一種です。
ヒアルロン酸は1gで約6ℓの水を保持すると言われる高い保水力があり、特に皮膚（真皮）においては、肌の土台となる細胞の間に存在して水分を蓄え、皮膚の弾力性や潤いを保つ成分として欠かせません。

しかし、ヒアルロン酸は30代頃から減り始め、加齢とともに徐々に少なくなっていくと言われています。ヒアルロン酸が減った肌は、十分な水分を保持できないため、ハリがなくなり、しわやたるみが発生してしまいます。

では次に、化粧品などのヒアルロン酸とクリニックにてヒアルロン酸注入治療で用いるヒアルロン酸との違いについて説明していきたいと思います。

■化粧品のヒアルロン酸とは？
化粧品に配合されるヒアルロン酸は注入材として使用するヒアルロン酸と比較して分子サイズが大きいため、角質層には浸透せず肌表面に残ります。低分子ヒアルロン酸と呼ばれるものがありますが、それでも実際は分子サイズが大きく、肌には吸収されません。

ただ、ヒアルロン酸には優れた保水力があるので、潤いのヴェールのような役割で肌を包み込み、皮膚表面の潤いを保つことはできます。

ヒアルロン酸を塗ること自体が真の意味での肌の潤い改善につながっているかというと、そうではないかもしれませんね。

また、最近ではパッチ上にヒアルロン酸でできた細かい針がついた「ニードルパッチ」と呼ばれる化粧品が登場しています。

理論上は角質層に物理的に刺激を与えることで肌のターンオーバーを促したり、ヒアルロン酸が角質層の中で浸透することで保湿感を演出したりといった効果が少し期待できますが、浸透するのはあくまでも角質層まで、ニードル化粧品だけでシワを改善するのは難しいと思います。

■注入材として扱うヒアルロン酸とは？
先ほど説明したような通常のヒアルロン酸を肌に注入すると、すぐに分解され吸収されてしまいます。

そのため、ヒアルロン酸注入治療に使用するヒアルロン酸には架橋材というものが含有され、ヒアルロン酸同士を結合し密にすることで分解、吸収を遅らせ、持ちをよくする加工が施されています。

ヒアルロン酸は水分を吸収する性質があるため、ヒアルロン酸分子の密度を高くして水分が入り込みにくいような工夫なんかもされています。どんどん水分を吸収して顔が大きく見えると困りますからね。

その架橋材が含まれたヒアルロン酸を注入することで鼻筋や涙袋、顎や額などの形を整えたり、ほうれい線、しわ、たるみの改善、その他にも加齢による顔のボリューム減少の改善など、様々な方法で顔全体のバランスを調節することが可能となります。

また、ヒアルロン酸製剤にはいくつかの硬さの種類が存在し、柔らかめのものから硬めのものまで、この中から施術部位や目的に合わせて適切な製剤を選んで施術して行きます。

最後に、年齢別の人気施術を独断と偏見で発表したいと思います！！
10〜20代：涙袋・鼻筋・顎・額
30〜40代：額・こめかみ・ほうれい線
50〜60代：ほうれい線・ゴルゴライン・たるみ治療(ビスタシェイプ)
などが特に人気だと感じます😄

涙袋ヒアルロン酸
ジュビダームビスタ ボリューマXC 使用

額ヒアルロン酸
ジュビダームビスタ ボリューマXC 使用

恵聖会クリニックではその他にも多数の症例がございます。

ヒアルロン酸注入治療は年齢問わずそれぞれの悩みに対して対応することが可能な施術になりますので、少しでも興味お持ちの方はお気軽にご相談ください🙌


以上、簡単なヒアルロン酸概要についての説明になります。
少しお分かりいただけましたか？

次回はヒアルロン酸投与についてのよくある質問などに具体的に答えていきたいと思います！

ご精読ありがとうございました🙏