ドクター・スタッフブログ
菅野医師ブログ
目の下のくぼみに。
こんにちは、恵聖会クリニックの菅野です。
今日は目の下の凹みのお話です。
皆さんは目の下のクマについてお悩みではないでしょうか。
クマのでき方にも色々と種類があり、血管が透けて青黒く見えるタイプや、色素沈着で茶色っぽく見えるタイプなどありますが、今日は凹んでクマができているタイプの治療です。
目の下のたるみが強く、凹んでいる場合は目の下のたるみ取り(下眼瞼除皺術)が適応になりますが、手術するほどはたるみが少ない方やダウンタイムないが取れない方などの場合は、PRP療法が最適と考えます。
PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)とは。
血小板は血液の中にある出血を止める細胞だと学校で習われた方も多いと思います。
体の中に損傷(ダメージ)があり出血した場合、この血小板が出血部位に駆けつけてくっついて止血を行うのですが、そのときに様々な成長因子を放出して組織の修復を行います。
これにより損傷部位にコラーゲンなどが生成され、傷跡は結果的に少し盛り上がることになります。
PRP療法とはこの現象を逆手に取った治療法で、患者様本人より採血して精製した血小板を膨らませたい場所に注入することにより、人工的に損傷と似た状況を作り出して、時間をかけて組織を盛り上がらせます。
PRPには、ノーマルのPRP、w-PRP(PRP+白血球)、PRPセルリバイブジータ(wPRP+成長因子添加)の3種類があり、セルリバイブジータがもっとも膨らます効果は大きくなります。
◼︎PRP注入療法(自己多血小板血漿注入療法)の注入箇所の例
症例をご覧いただきます。
PRP注入療法(術前→術後半年)
目の下の凹みに対してPRPセルリバイブジータを注入しました。
この治療は注入後一旦吸収されてその後効果を発揮するため、完成になるまで3ヶ月から6ヶ月程かかります。
写真は約半年後の状態です。
窪みが改善され、目元が若々しく見えますね。
ちなみに、目の下の凹みであればヒアルロン酸の注入などもできますが、目の下は皮膚が薄いためヒアルロン酸では凸凹が目立つ可能性がありますので、より自然に膨らむPRPがおすすめです。
またPRPは目の下の他、ゴルゴライン、ほうれい線、マリオネットラインなどにも適応できますので、ご興味のある方はお気軽にカウンセリングにお越しください。
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