ドクター・スタッフブログ
田川医師ブログ
金ドブ整形、みなさんやってませんか!?【後編】
こんにちは。
ダイエットに失敗した田川です。
原因はこんな感じだからでしょうね。
事始め式(忘年会)後の二次会でスタッフに撮られてました…
前回に引き続き、金ドブ整形についてです。今回は後編になりますので、前編をまだご覧になられていない方は、ぜひ前編からご覧ください。
前編では糸リフト、バッカルファット除去について書いています。
【目の上の脱脂】
上瞼が厚ぼったく、脂肪取りをしたけど、あまりスッキリしなかった、ということで金ドブというものも見かけました。
目の上の脂肪を取って効果があるかは、ある程度術前に分かります。厚ぼったい瞼は、どこの部分が厚ぼったいかによって、効果を出せるかが決まります。
一番分かりやすい僕が指標としているものは、瞼をつまんでみてつまめる皮膚は薄いけどパンっと張っているような人は眼窩脂肪、つまり脂肪を取るとスッキリしやすいです。
しかし、つまんでみて皮膚とか筋肉とかが厚い人というのは、脱脂をしてもあまり実感がない場合が多いです。
二重を希望されて当院に来る患者さんの9割くらいは「私、厚ぼったいんです」と言われますが、その中で埋没法に支障が出るくらい厚ぼったい人というのは、その内の1/3もいないくらいです。
目の上の脱脂は、正しく適応する人に絞ってやればいい手術です。ただ、それを全員に勧めると、効果なかったと言われる手術になりやすいものの一つ。
適応ではない人がやってしまうと、金ドブだったと思いやすい手術だと思います。
目の上の脱脂を詳しく見る
【オステオポール】
ひと昔前に流行ったオステオポール。鼻先をツンとさせたい人が吸収される小さいボールを鼻先に入れて鼻をツンと見せるというのが一時期めちゃくちゃ流行りました。
もうこれは、学会でも言われていますが、危ないからやめようねということで意見が一致しているものです。
金ドブどころか、鼻先から飛び出てくる、炎症して鼻先の形が潰れてしまう、などの原因になる危険なものと思ってやらない方がいいと僕は思います。
【糸による鼻整形】
最後は、糸による鼻整形です。糸で鼻筋を高くするというものがあります。
これはとても微妙な所で、鼻筋に関しては、確かにその時は鼻筋が通ります。高くもなります。本数によって高さも選べると思います。
しかし、何か起きた時にそれを綺麗に取る手段が切って取るしかないというのは少し危ないかなと思っています。
あとはもう一つ、鼻先から糸を入れて鼻先を高くする糸です。
これも学会で注意喚起があり、ちゃんとやらないと突き抜けてきます。
効果は永久ではないですし、軟骨を入れて高さを出す手術よりは効果は少ないとは思いますが、きちんとやれるドクターがきちんと施術するといった、ある一定の条件の基ではありかな?どうかな?と思っているものになります。
鼻に糸を入れる施術は、いいかなと思うものもあれば、危ないものもあるので、施術者の理解がとても大事な施術の一つです。医師が鼻の糸の施術に精通しているかどうかが凄く大事なポイントになってきます。
上手な先生のやった施術であれば、まあ大丈夫だけれども、見よう見まねとか、経験が少ない医師の場合、危険になる施術になります。
いくつか金ドブと言われている施術に関して書いてみました。
金ドブというのは、病院側から生み出されているものも多いかなと感じています。
患者さんに正しい知識を教えて、大袈裟に言わない、効果をしっかりと伝えて、リスクも伝えて、やるかどうかを決めてもらう。
これを行っていれば、きっと賛否両論あるような施術に関しては、やる意味がある人も多いかなと思いますので、参考にしてみてください。
最後に、ちょっと悪質かなと思うものは、自分のクリニックのメニューにないものは勧めないという所です。
実は出来ない施術だから別の手術に流している。
出来ないから、その施術は危険だよという流れで話されているという場合もあるかもしれないです。
これはもう営利主義に走った良くない傾向だと思うので、防ぐにはいくつかの美容外科をまわってみて、ここは本当のことを言っているなと思った所で手術を受けるのが一番だと思います。
今回書いた施術以外でも、これって効果どうなの?などご質問があれば、ぜひカウンセリングへいらしてください。
綺麗になって楽しい人生を歩みましょう!
2023年、最後のブログでした。皆様、良いお年をお迎えください。
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