ドクター・スタッフブログ
田川医師ブログ
鼻タイプ別の治療法
こんにちは。
サンタ帽かぶって!とスタッフに言われ、撮ってもらった写真を見たら頭入っておらず、乗っかっているだけだった田川です。
「鼻をこんなふうに整形したいけど、何をすればいいですか?」という質問をよくいただきます。
どのような手術があって、どの手術が自分に合っているのか、またいくつか手術の組み合わせが必要なのか、分からないですよね。
鼻のタイプ別に、手術方法を説明しようと思います。
実際のところは、カウンセリングで鼻を診察して手術方法を決めますが、経験上このタイプはこういう手術になることが多い、というものを書きます。
絶対にこれ!という訳ではないので、そこだけ注意お願いします。
ぺちゃ鼻
ぺちゃ鼻は、とにかく低い鼻、横から見ても低い鼻のことです。
僕が美容外科医になって約15年。時が経っても変わらず鼻の相談で多い一つ「低い鼻を高くするにはどうしたらいいか」です。
鼻筋が通っていないだけではなく、高さのない低い鼻をどうしたらいいかというと…
▶︎手軽にいくならヒアルロン酸で鼻筋は通せます。
▶︎半永久的なものを希望であれば、プロテーゼになります。
豚鼻(ブタ鼻)
豚鼻は、鼻先が上がった鼻です。
ちょっと前に流行っていたアップノーズとは少し違っていて、アップノーズは鼻先が上にツンと向いていますが、鼻の穴が目立たない。
豚鼻は、どちらかと言うと鼻の穴がしっかり見えてしまう状態。これをブタ鼻と、患者さん達が使っていることが多い気がします。
この豚鼻を治すには...
▶︎軽度であれば耳介軟骨移植という、耳の軟骨を何層かに重ねて鼻先に入れ、横顔で綺麗な所に頂点を作ってあげることで改善します。
ブタ鼻の人は、鼻先が少し丸い方が多いので鼻尖縮小を組み合わせることが実際は多いです。
▶︎それでは変化が物足りなく、もっと横から見てしっかりと理想的な感じにしたいという場合は、鼻中隔延長の手術になります。
程度によって両方の耳介軟骨を使用するか、肋軟骨と言って肋骨に繋がっている軟骨を使うか。もしくは、両方を使わないといけないかは変わってきます。
団子鼻(だんご鼻)
日本人に多いのが、低くて鼻先丸くて小鼻がちょっと張っている鼻です。
なので、団子鼻のお悩みで相談に来る方は実はめちゃくちゃ多いです。
その団子鼻を改善させる一番の方法は...
▶︎鼻尖縮小という鼻先を細くする手術になります。
ただ、鼻先を細くしただけだと、頂点が曖昧になります。どこが頂点かあまり分からなくなり、ツンとした鼻に見えなくなる。
なので、ツンとした感じを出すのであれば耳介軟骨移植を組み合わせるのが一般的です。
ただ、人によって効果の出方が全然違うのも、団子鼻の難しい所の一つ。
一番効果が出るのは、割れ鼻と呼ばれるような皮膚が薄くて軟骨の形が浮き出ている人、軟骨がすぐ触れる人ですね。日本人には少ないですが、欧米の方はほとんど割れ鼻で、とても変化が大きいですね。
次に効果が出るのは、脂肪が多い人です。脂肪の多さは、中々患者さんでは分からないので、カウンセリングで判断させて頂きます。
あまり効果が出ない人というのも実際は居ます。
それは、軟骨が触れない人。通常、僕ら美容外科医が触ると鼻先の軟骨は2つに分かれていて、分かれ目が触れます。そういう場合は大抵細く出来ますよと、お約束が出来ますが、皮膚が厚くいちご鼻のような方で、触っても触ってもどこが真ん中か分かりにくい人というのは実は、鼻尖縮小だけでは効果が出しにくいので、他の施術、究極は鼻中隔延長になりますが、お悩みに応じて手術を組み合わせるということになります。
あぐら鼻
あぐら鼻と言うのは、小鼻が張っている鼻です。
このあぐら鼻を治すには...
▶︎小鼻縮小(鼻翼縮小)で治していきます。
ただ、あぐら鼻と呼ばれるような鼻の人は、小鼻の壁が厚い場合が多かったりします。壁が厚い人が小鼻縮小で小さくし過ぎると、
THE★やりました
の鼻になりやすいです。
厚みや形、鼻先とのバランスを兼ねて、どれくらい小さくするか、どういう方法で小さくするかというのは提案させて頂いています。
鷲鼻(わし鼻)
鷲鼻は、横顔から見て鼻筋にでっぱり(ハンプ)があり、曲がったように見える鼻です。
鷲鼻の程度によって手術の方法が異なります。
▶︎軽度の方は軟骨と骨がくっついていて、ちょっとポコッと出ている人、そういう方はヒアルロン酸で埋めてあげると、真っ直ぐ綺麗になります。
▶︎あまり居ないですが、鷲鼻で鼻が低い人、もう少し高くしてもいいという方で凄く軽度な方は、下のイラストのようにプロテーゼを加工することで、カバーをすることも出来ます。
▶︎ただ、鷲鼻が強い人に関しては、ハンプ切除になります。ハンプ切除の適応は、鷲鼻が強度の人で鼻根は凹んでいるけども、そこから盛り上がってスッと真っ直ぐな人ですね。
骨の部分も軟骨の部分も切らないといけません。
骨の部分は、実は、削るだけでもなくなってくれるので、なくすのは簡単です。
しかし、軟骨部分を減量するというのが結構厄介になります。
軟骨部分を減量するためにはオープン法と言って、イラストのように切って軟骨を出してチョキンと切るというような、少し複雑な工程を組んだ手術が必要になってきます。
▶︎さらに、それだけだと、高い山を削った後に台形が残ってしまいそうなくらい高い人。
これが一番強い鷲鼻です。
その場合、台形を三角形に戻さないといけないので、そういう人は鼻骨骨切り幅寄せという手術をすることになります。
骨切り幅寄せは、イラストのように山の角度を変えて距離近づけることで、台形を三角形にする手術が必要になってきます。
豆知識
石田◯一さんは、鷲鼻の女性が好きだそうです。
僕はいつも言うのですが、やっぱり
忘れ鼻が一番綺麗な鼻だな
と思って提案、手術を行っています。
流行りの鼻は、その時代は可愛いねと言われると思いますが、流行りが過ぎてしまうとちょっとオバサンくさい、昔の人っぽい顔の印象になってしまいます。
僕が若い頃には、浜崎◯ゆみの矢印鼻が綺麗だと言われていたんです。
最近(ちょっと前ですが)は、矢印鼻は嫌だ、少しアップノーズがいいと言われていました。
そのアップノーズも最近は、過度なアップノーズを希望する方は減っていて、極軽度か通常の理想値にしてください、という希望が増えています。
整形で流行りの顔にしてしまうと、流行りが終わった後にまた、別の鼻にしたくなる。もう1回手術をしないといけない気になり、他院修正のご相談で多いです。
あまり流行りを追わず、忘れ鼻を作るというのも一つ頭の中に入れておいて頂くと、一生モノの綺麗な鼻が出来ます。
私はずっと流行りを追い続けて、流行りが変われば、その変わった鼻にしますというご希望を持っている方でも、もちろんお付き合いさせて頂きます。
何か気になることがあった場合には、カウンセリングに来てみてください。