ドクター・スタッフブログ
田川医師ブログ
タレ目手術で後悔しない為に知っておいて欲しい事
こんにちは。
通勤の暑さ対策に困っている田川です。
今回は、好き嫌いが分かれるタレ目について症例を交えてご紹介していこうと思います。
タレ目の手術は名前が多く、一番有名なのはグラマラスラインという呼び方ですね。そのままタレ目手術と言われることもありますが、正式名称は下眼瞼下制術と言います。
この3つは全て同じ手術を指します。
タレ目手術に関して、
「タレ目手術って効果あまりでないよね。」
「術直後は良いけど、後戻りするよね。」
という声をよく耳にします。
これに関して物申したい!
タレ目の簡易的な手術が結構多くなされていて、思ったほどの効果が出ず満足していない方がいらっしゃるのです。
しっかりと手術してあげれば、後戻りもあまりしないです。かつ、効果も十二分に出ます。
もちろん提供するクリニック側が、これは簡易的な手術ですよと言って勧める所はないと思いますので、しっかりとした手術なのか、簡易的に省略されている手術なのかを見極めるポイントを説明していきます。
基本的に下眼瞼下制術というのは、表(皮膚側)と裏(結膜側)の両方を切らないとしっかりとした効果を出すのは難しい手術になります。
表だけ切ってもタレ目っぽくはなるんです。ただ、皮膚だけを切ってしまうと外反と言って、あっかんべーみたいになります。
外反になってしまうので、外反にならないくらいの皮膚しか取れない。ということは、効果があまり出ない。
裏だけの手術をすると、表の皮膚側に傷がつかないというメリットみたいに聞こえるものがあるのですが、裏だけ縫い縮めても今度は逆に内反と言って、まつ毛が目に入っていくような変化をします。
なので、しっかりと下げるには表と裏の両方を下げることが必要になります。
しかし、表と裏のどちらも切らないといけないかと言うと、ごく一部ですが表から皮膚を取り、かつ、裏の処理も行っているクリニックもあります。表から皮膚を取り、裏のCPFという少し硬めの膜を短縮して裏と表の両方を下げる。これは正しい術式の一つなので、表のみというだけでダメという訳ではありません。
皮膚だけを取る、もしくは、裏側の粘膜だけ取ると、あまり変化がないとか、後戻りしたとか、外反・内反というようなことが起きてしまうんですね。
上記理由により、基本的に下眼瞼下制術は表と裏からの手術が必要になるということを知っておいてもらえれば、手軽だけれども変化が少ないという正しくない手術を受けるのを避けることが出来るんじゃないかなとは思います。
前置きがだいぶ長くなりましたが、下眼瞼下制術はどういう人に向いているのかというと、目頭から目尻にかけて真っ直ぐにシュッと下まぶたが上がっているような人。
このような目です↓
カーブがない人に丸みのあるようなカーブをつけてあげると黒目外側の白目が見える面積が増えて目がすごく大きく見えたり、優しい印象になります。
どのくらい下げるか、程度は比較的自由自在に決められるので、患者さんと一緒に話をして決めます。
控えめ・中等度・しっかりの3症例ご紹介します。
控え目
大きな変化は望まずに、ただ、ちょっときつい目を改善させたい時には控え目がおすすめです。
中等度
きつい目という訳ではないけど、ある程度タレ目感を出したいという時には中等度。
しっかり
私はがっつり下げたいんです!出来るだけ大きく見せたいんです!という場合は、積極的にはおすすめしないですが、思いっきり下げることも出来ます。
下眼瞼下制術のしっかりに、プラス目尻切開をすると3番目の方よりもさらに下げることは出来ます。
ただ、あまり積極的には勧めてはいないです。やっぱり自然さは必要かなぁと。
ただ、中には不自然なやった感が好き、すごくやりましたっていう風にしてくださいと言われることもあるので、しっかり+目尻切開はそういう場合に提案する手術の組み合わせです。
最後に、下眼瞼下制術をする患者さんは10代、20代の比較的若い方が多いです。
その年代の方で目の下のクマや、膨らみに悩んでる方って意外と多いんですよね。若いけれど歳を取ったような目の下の膨らみがある人。
そんな方は、下眼瞼下制術と併せて、クマ改善の目の下脱脂が同時に手術可能です。
下眼瞼下制の裏側と目の下脱脂は同じ結膜側からのアプローチなので、ダウンタイムを増やさず出来るので、タレ目にしたい方で、クマもお悩みの方は同時がおすすめです。
ぜひぜひカウンセリングでご相談ください。
下眼瞼下制術(タレ目形成術)
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